中国新聞


児童療育教室 移転スタート
廿日市「オレンジクラブ」


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児童の受け入れを前に、新しい教室で打ち合わせる保育士や保護者

 体と心の発達に心配がある児童を支援する療育教室「オレンジクラブ」が十日、廿日市市地御前の今市集会所で活動を始めた。昨夏以降、市の協力で近くの民家から移転先を探していたが、地元の協力で実現した。

 集会所二階の二室(計六十平方メートル)を有償で借りた。くさのみ福祉会が運営。平日の放課後、廿日市、大竹両市の児童四グループ計四十人が交代で通う。一人当たり月二回程度利用。保育士の指導で、遊びなどを通し互いのかかわりの中で育ち合う。初日は児童がかるた取りを楽しんだ。

 取り組みは近くの民家で二〇〇五年五月に始まったが、家主の都合で昨年夏から移転先を探していた。管理責任者で保育士の大久保千佳さんは「地域の方々に受け入れていただけるよう頑張りたい」と感謝。保護者会の神田ひとみ代表は「子どもが自分を発揮できる貴重な場。もっと利用回数が増やせるよう今後も行政は応援してほしい」と話していた。(岡田浩一)

(2008.1.11)


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