職員確保へ院内保育園 来年2月開設 希望に応じて拡充
医師や看護師の確保のため、周南市慶万町の徳山医師会病院は来年二月から、院内保育園を開設する。週一回程度は二十四時間対応にする考えで、利用者の希望に応じて拡充していく。 西館一階で百二十五平方メートル。千五百万円かけ、幼児と乳児の保育室をそれぞれ整備する。シャワー室や畳敷きの安静室、屋外に砂場を設ける。現在ある地域連携室は本館に移す。 同病院や医師会が運営する訪問看護ステーション、地域包括支援センター、看護学校など十施設の職員の子どもが対象。生後二カ月から就学前の六歳児まで受け入れる。定員は十五人。 保育時間は午前八時から午後六時半までで、日曜日は休園。夜勤がある利用者の求めに応じて、週一回程度は二十四時間開園する。院内での夜間研修や勉強会の場合は、終了時まで開ける。保育料は月一万円で、一日千円。 同病院では内科系の医師と各種技師、看護師の計十人程度が慢性的に不足している。子どもの預け先がないため、結婚してそのまま離職するケースが目立つ。さらに、現場から離れた期間が長いため不安が大きく、復職をためらう人も多いという。 看護師二百八十七人のうち、就学前の子どもがいるのは三十五人。また、院内保育の開設を聞いた別の病院に勤務する産休中の女性医師から就職の相談があるなど、反響は上々だ。徳山医師会病院の田中潔事務長は「働く環境を改善して、職員の確保を進めたい」と意気込んでいる。(持田謙二) (2007.12.12)
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