中国新聞


浜田市、金城・三隅 保育料上げ
10年度統一へ段階的


 浜田市は、居住自治区間で格差がある保育料を統一するため、来年度から金城、三隅両自治区で段階的な引き上げを行う。合併協定に基づく調整。二〇一〇年度に全市統一する。

 保育料は、親の所得に応じ無料から月八万円まで七階層(三歳児未満と以上でさらに区分)の基準額を国が定めている。浜田、旭、弥栄の三自治区は国基準の60%だが、金城、三隅両自治区は同24−60%を合併前から維持している。

 二自治区の引き上げは、〇八年度に国基準の40%、〇九年度に同50%、一〇年度に同60%に合わせる。金城自治区の第五階層(所得税年七万二千円以上、十八万円未満)で三歳児以上の場合、一万三千百円が一〇年度には二万四千九百円になる。アップ額が最も大きいのは月一万六千七百円が三万四千円になる金城自治区の第六階層の三歳児以上。生活保護世帯などは無料のまま引き上げはない。

 県内他市の保育料は、階層区分にもよるが国基準の70−80%が多い。浜田市は統一後も低レベルを維持することになる。同市は「所得に応じた負担への理解をお願いしたい」としている。

 同市の保育料収入は本年度三億六千三百六十万円の予定。来年度以降、年二百三十五万−五百六十万円の増収を見込んでいる。(田中伸武)

(2007.12.11)


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