学校問題 三原市教委アンケート 「公共心の養成」望む声6割 三原市教委は、小・中学校適正配置についての市民アンケート結果をまとめた。回答の約七割が「統合」検討を認め、子どもには公共心、空気を読む力などを学校で培ってほしいと考えている傾向が出た。結果を踏まえ、市立学校適正配置検討懇話会(会長・小原友行広島大大学院教授)は、今月中に提言素案をまとめる。 アンケートは今年九月、市民三千人に郵送し、49・15%の千四百七十人から回答を得た。 児童・生徒数の大幅減を見込む学校の今後についての設問では、「現行維持」を望む回答は26・26%にとどまった。「適正配置を検討」の回答が67・22%を占める一方で、検討の在り方や規模については「複式学級の解消に向けて」が20・48%、「全市的に検討」22・59%、「順次検討」24・15%と分かれた。 望ましい学級数、子どもの数については、小学校では「学年当たり二、三学級」「一学級三十人程度」との回答が全体の60%を超えた。中学校では「学年で四―六学級」「一学級三十人程度」が最も多かった。 「学校の在り方を、数合わせでなく、期待する子ども像から考えたい」という懇話会の要望で加えた「どんな人に育ってほしいか」の設問(複数回答)では、「公共心や社会常識、マナーを身につけた人」が最多で64・49%。次いで「人の話に耳を傾け、人の気持ちが理解できる人」「自律心、忍耐力を身につけた人」の順だった。 十二月に懇話会の提言を受け、市教委は二〇〇八年度から具体的な実施計画を準備する。(石丸賢) (2007.11.15)
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