お助け冊子 呉市医師会が配布 呉市医師会は、小児科医師不足などを受け、病気になった子どもの家庭でのケア方法をまとめた小冊子「知っておきたいこどもの病気」=写真=を作製した。八千部印刷し、無料で配布する。 A5判、二十九ページ。発熱、下痢、けいれん、誤飲、やけどなど十一の症状や事故について対処法や医療機関受診の目安などをイラスト入りで分かりやすく説明。休日や夜間に利用できる医療機関なども紹介している。 小児科医師を中心に七月に編集委員会を結成した。市医師会によると、小児科を開業する医師の高齢化が進み、軽症患者を診る市医師会小児夜間救急センターと重症患者を担当する総合病院とのすみ分けも十分でない。編集委員長の渡辺弘司医師(53)は「核家族化で相談相手がいない保護者が増えている。冊子を活用してほしい」と話す。 市医師会は近く、小冊子の内容を充実させた約五十ページのガイドブックも発行。母親と小児科医師がコミュニケーションを図るシンポジウムの開催も計画している。(増田咲子) (2007.11.14)
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