朝食とる子 高い正答率 全科目 岡山県教委が分析 朝食を規則正しく食べる子どもほど、学力は高い―。岡山県教委が十二日公表した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の分析結果でこんな傾向が表れた。従来も指摘されていた朝食と学力の関連が、数字で裏付けられた格好。ニュースへの関心度などでも相関が認められた。 テストは今年四月、国語と算数(数学)で基礎的知識を問うA問題と応用力をみるB問題とで実施し、生活習慣や学習意欲なども合わせて聞いた。県内から小学六年生一万七千九百五十一人、中学三年生一万六千五百五十七人が参加した。 分析によると、小中学生の全八科目で、朝食の頻度と正答率が比例していた。特に、小学生の国語Bでは「毎日食べる」児童の平均正答率が62・0%だったのに対し、「食べない」は36・0%と26ポイントもの開きがあった。 新聞などを通じたニュースへの関心度でも、同様の傾向がみられた。中学生の数学Bの正答率は「関心がある」とする生徒が62・4%で、「ない」は44・9%。このほか、部活動や読書、地域の行事などに積極的に取り組んでいる児童・生徒ほど、正答率が高いとの結果が出た。 また、県内の三教育事務所別の平均正答率は、「岡山」が全八科目で県平均と同率か上回っていた。井笠地域を含む「倉敷」は県平均とほぼ同率。一方で「津山」は七科目で県平均を下回り、「岡山」との差は最大4・2ポイントと地域間の格差も浮き彫りになった。 県教委指導課は「学校や家庭に対し、生活習慣や積極性の重要性をあらためて徹底していきたい」と強調。十二日から学校への分析結果の説明を始めたほか、保護者向け冊子の作製などで改善を促す方針だ。(加納優) (2007.11.13)
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