中国新聞


少人数教育
臨時教員の出願好調
広島市教委「幅広く人材」


 広島市教委は二十三日の市教育委員会議で、来年度から市立小中学校に導入を始める少人数教育に向け採用する臨時教員試験の出願状況を報告した。定員計約七十人の小学校は約三倍の二百二十一人、同約三十人の中学校は約七倍の二百十四人だった。

 年齢制限を設けておらず、四十歳代以上の出願が小中学校を合わせて七十一人と全体の16%を占めた。出願者の居住地は北海道から沖縄県まで二十五都道府県に及んだ。教職員課は「結婚や出産などの事情で退職した教員経験者など、幅広い人材を確保できそうだ」としている。

 十一月十七、十八の両日、筆記と集団面接による採用試験を実施し、十二月下旬に合否を通知する。

 国の構造改革特区の認定を受けた市教委は、二〇〇八〜一一年度の四年間で順次、小学三年―中学一年の一学級の人数を現行の四十人から原則三十五人以下にしていく。(石川昌義)

(2007.10.24)


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