岩国市が3ヵ年事業 市卸売市場の一角
岩国市は、旧市域にある中学校九校全校に配食する給食センターの建設に着手した。本年度からの三カ年事業で、建設予定地は岩国市尾津町の市地方卸売市場の一角。岩国レンコンなど地元産の食材の活用も目指す。 市教委によると、給食センターは二階建てで、卸売市場内の東端約五千七百平方メートルに建設する。一階が調理場、二階に休憩室や食育の研修スペースを設ける予定。一日に約三千食を作り、各校に配る。 二〇〇八年度に設計を終え、〇九年度に着工、一〇年度からの稼働を計画している。中学校の配膳(はいぜん)室の整備費などを含む総事業費は、約七億三千万円を見込む。 旧市域の九校の全校生徒は約二千八百人。今は岩国中一校だけが自校方式により給食を導入しているが、八校は昼食時に牛乳だけを出している。旧市域を除く七校は、既に給食を採用。 中学校全校への給食の導入は、市教委が設けた学校給食検討委員会の提言を受け、合併前の〇四年に決定した。市教委総務課は「市場や生産者と連携し、新鮮な食材で作った給食を届けられる施設にしたい」としている。(広田恭祥) (2007.10.10)
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