光の保育園 不審者想定し訓練
県内で初めてワイヤレス型緊急通報装置が導入された光市室積の室積保育園で十九日、この装置を使った防災避難訓練があった。不審者が侵入したとの想定で、通報の手順を確認したり園児を避難誘導したりした。 この装置は、手のひらサイズで、ボタンを押すと県警通信指令室に自動的に緊急事態が通報されるシステム。事前に「室積保育園です。至急、折り返してください」との音声が登録されている。通話機能も備えており、指令室からの問い合わせに応じることができる。 この日は、潤間浄子園長(65)や保育士、年長、年中組園児の計三十三人が参加。鬼の面を付けた不審者役の保育士が、園児たちが遊ぶ園庭に侵入したところを、装置を首から掛けた別の保育士が見つけ、ボタンを押した。不審者の服装などの質問にもてきぱきと答えた。園児らは屋内に避難し、パトカーは約四分で駆け付けた。 園側が三台購入し、一日から運用を始めている。潤間園長は「子どもたちの安全を確保するために導入した」と話していた。 (2007.9.20)
|