岡山県教育長に推進会議 新形態の対策盛る 「県いじめ対策行動推進会議」(委員長・古市裕一岡山大教授、十二人)は十一日、インターネット上の中傷など対応が困難な事例への取り組み例を盛り込んだ提言をまとめ、門野八洲雄県教育長に提出した。 提言では、インターネットや携帯電話のメールを利用▽暴力や恐喝▽背景に家庭での虐待―など、対応が難しいとされる六事例を紹介。学校や保護者、関係機関が取り組むべきポイントを列挙している。 インターネット関係では、学校がいじめを把握した段階で警察に相談するよう提言。加害者の特定や被害児童・生徒へのケアを進める一方、情報モラルに対する指導の徹底などを求めている。 県庁で古市委員長から提言書を受け取った門野県教育長は「多角的、多面的に検討してもらった。いじめの撲滅を目指し、取り組みを充実させたい」と述べた。 推進会議は、昨年に全国でいじめを苦にした自殺が相次いだことを受けて六月に発足。県教委は提言書を全公立校や保護者らに配布した上で、本年度内に実践集をまとめる。(加納優)
(2007.9.12)
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