中国新聞


学校に問題解決の専門家
派遣モデル校に3校
広島市教委


 広島市教委は、子どもの学力や生活面で問題を抱える学校に専門家を派遣し、改善策を提言してもらう「第三者評価制度」の導入モデル校三校を決め、二十七日、有識者や学校長らでつくる検討会議に報告した。

 希望した学校の中から矢野小(安芸区)江波中(中区)温品中(東区)を選んだ。小学校はもう一校の枠があり、月内に選定する。

 指定校には九月以降、検討会議委員一人を含む四人程度の専門家チームを派遣する。視察や教職員のヒアリングを通し、児童や生徒への指導方法などをチェック。必要があれば、市教委が学校をどう支援しているかも評価してもらう。専門家チームは年内にも改善策など報告書をまとめる。

 市立の小中高校や幼稚園はすでに、各校・園による「自己評価」と、地域住民や学校協力者会議による「外部評価」を導入している。市教委は第三者評価について、これらを補う制度と位置付け、二〇〇八年度の本格導入を目指している。(田中美千子)

(2007.7.28)


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