市医師会病院に開設 訓練機能備える 発達障害児や身体障害児の機能訓練などをする岩国市の「療育センター」が十二日、同市室の木町の市医療センター医師会病院に開設した。訓練機能を備えた療育施設は、市内で初めて。(今井健太)
療育センターは総合リハビリテーションセンター内で、六十六平方メートルの小児訓練室にトランポリンや平均台などの機具を設けた。バランス感覚や協調性を養う感覚統合療法、運動療法が受けられる。市から管理委託を受けた病院が運営する。 療育相談は四月から始め、日曜日を除く週六回、発育や発達の診断などをしている。六月末現在の相談者は九十三人。 スタッフは病院の医師や作業、理学療法士、言語聴覚士の計五人。広島大、山口県立大などの専門家計七人も非常勤で業務に当たる。 この日の開所式には、市や医師会の関係者、療育施設の開設を要望していた連絡協議会のメンバーら約八十人が出席。市医師会の保田浩平会長は「多くの子どもたちの未来を明るくできるように、障害の早期発見や適切な訓練に努めたい」と話した。 利用対象は、市内に在住する十八歳未満の障害児、発育や発達に不安がある児童。療育センターTel0827(24)0168=午前九時―正午。 (2007.7.13)
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