自らも経験 広経大生が交流の場 広島経済大(広島市安佐南区)の学生が不登校の中学生と交流する試みを、三十日からスタートさせる。学生の多くは自らも不登校の経験を持つ。孤立しがちな環境に置かれやすい後輩をサポートして、転機を一緒に探すのが目的という。(樋口浩二)
交流会には学生十七人が参加予定。これまで不登校への理解を深めるセミナーにも積極的に参加して、学習も重ねてきた。 交流会では、南区の財団法人こども教育支援財団「元気の泉」に通う中学生五人と、遠足やエスキーテニスなど年六回のイベントを予定。初回の三十日は東区の二葉公民館で一緒にサンドイッチやわらびもちを作る。 リーダーは経済学部二年の西本壮志さん(20)。小学校高学年から中学校にかけ不登校を経験したが、毎週欠かさず家に通ってくれた先生や、登校時に遅れている勉強を教えてくれた友人の支えで高校進学できたという。「同じ不登校で悩む子に出会いと前に進むきっかけを」と立ち上がった。 子ども教育支援財団の杉田郁代主任研究員は「不登校を経験している学生との交流が、子どもにとっても良い学びの場になると期待している」と話している。 (2007.6.29)
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