東広島で実行委結成 実態調査や研修会計画 東広島市の保育所や大学、企業が本年度、地域ぐるみで生活習慣づくりを進める「早寝早起き朝ごはん」国民運動を、乳幼児を対象に展開する。文部科学省の「子どもの生活リズム向上のための調査研究(乳幼児期)」の対象地域に選ばれたためで、実行委をつくり、アンケートや研修会などを通じて運動の定着を図る。(治徳貴子) 実行委は広島大教授、保育所所長、幼稚園園長、地元企業の管理職など二十五人で構成する。六月上旬に、市内の未就学児約八百人を対象に食事内容や起床と就寝の時間などを問うアンケートをして生活実態を把握。七月、結果などをまとめた「東広島元気キッズ・プラン」を作り、乳幼児がいる家庭に配る。幼稚園などで六回、保護者らを対象に食育や病気など乳幼児の健康をテーマにした研修会も開く。 文科省は、乳幼児を対象に同運動を積極的に進める団体を全国で公募。「ひろしまこども夢財団」(広島市)が、人口が増加中の東広島市での展開を希望し、本年度の全国十九地域のうちの一つに決まった。中国地方では唯一で、文科省から財団への委託料二百五十万円が実行委の活動費となる。 このほど広島大であった実行委の第一回会議では、委員がアンケート内容などを協議。委員長の広島大大学院教育学研究科の七木田敦教授は「子どもの生活リズムを向上させるだけでなく、母親に情報を伝えて子育てをしやすい市にしたい」と意気込んでいる。
(2007.5.29)
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