中国新聞


いじめ撲滅 朝礼で唱和
萩市が「宣言」 全小中校で


 萩市教委は、いじめの根絶へ意識を高めようと「いじめ撲滅宣言」を作成し、市内の全小中学校三十八校で児童、生徒に毎朝の朝礼で唱和させる活動を始めた。

 市教委の宣言文案は中学校で「いじめを絶対に許しません」「いじめを見て見ぬふりをしません」などの五項目。小学校は「ともだちをたいせつにします」などの三項目。各校で独自宣言文作成もできる。

 市教委によると、昨年度の市内のいじめ確認数は小学校で二十五件、中学校で三十九件。言葉による嫌がらせや仲間はずれなどが目立った。

 宣言文唱和は市教委が本年度から始めた「いじめゼロへの取り組み」の一環。このほか、スクールカウンセラーを三人増の八人にし、いじめ防止専用メール開設などの対策もしている。

 市教委学校教育課は「校長会などでストレートな表現や効果への疑問の声もあったが、了承は得られた。毎朝の唱和で、いじめは駄目だという意識付けに期待したい」と説明している。(永山啓一)

(2007.5.18)


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