広島市教委、夏休み特訓で指導力向上 六月から一部の小学校で独自の新型教科「英語科」を導入する広島市教委は、教諭を対象にした夏休み研修「小学校教員のための英語塾」を開講する。二〇一〇年度に予定する全市立小での履修開始に備え、指導力アップを図る。講師陣と会場は、市の委嘱を受けた安田女子大・女子短大(安佐南区)が提供する。 小学校英語科は、市が特区認定を受けて新設する「ひろしま型」教科の一つ。五、六年生が対象になる。本年度は六校をモデル校に指定して六月から実際に授業をスタート。三年かけ、カリキュラムや指導方法の確立を目指す。 市教委によると、市立小の全百四十一校に導入すれば、指導に携わる教諭は約七百人の見込み。ほとんどが英語指導は初めてとなるため、必要な技能や知識習得のため英語塾を企画した。 塾では、七十人が四日間延べ二十四時間にわたり、授業理論を学ぶ講義と発音クリニックや模擬授業などの実践的演習を受ける。本年度は七、八月に計四回開き、計二百八十人が参加する。各教諭が受講できるよう向こう三年間続ける。 講師は安田女子大の金田道和教授ら九人が務める。教員養成の実績があり、語学練習装置を完備していることなどから市教委が協力を要請し、両者で協定書を交わした。市立中、高校の英語教諭も指導に加わる。(田中美千子) (2007.5.9)
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