広島市教委 6月から試行 課題把握し改善策 広島市教委は、子どもの荒れなどの課題を抱える市立学校、幼稚園に専門家を派遣し、実態をチェックして改善策をまとめてもらう「第三者評価制度」を六月から試行する。本年度は小中学校からモデル校を四校程度選んで実施し、来年度の本格導入を目指す。 市教委は二〇〇三年度から各校・園による「自己評価」、〇五年度から地域住民ら学校協力者会議による「外部評価」をそれぞれ全市的に取り入れている。第三者評価はこれらを補完し、子どもの生活や学力面など課題改善が進まない学校や幼稚園を対象とする。 対象校は、学識経験者ら五人ほどでつくる評価委員会が選定する。評価委の委員一人を含む三、四人の専門家チームが視察やヒアリングを通し、各校の取り組みや学校運営のあり方、さらに市教委による支援態勢を評価。改善に向けた提言をまとめた報告書も作る。 モデル校は、校長が赴任して二年目以降の小中学校から選ぶ。 〇六年度から二カ年計画で、国の委託事業として準備してきた。本年度の試行経費約二百万円は全額、国が負担する。(田中美千子) (2007.4.24)
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