三次の医療センターに院内保育所
広島県北地域の看護師不足が深刻になるなか女性の働きやすい環境をつくろうと、三次市十日市東の三次地区医療センターが二日、院内保育所「きらきら保育所」を始めた。 同センターで働く看護師や介護福祉士たちの子ども六人が入所。三歳までが対象で、当面は三人の保育士が保育する。一歳二カ月の長女を預ける十日市南の看護師柄川真朱美さん(28)は「勤務が不規則なので、病院の中に保育所があると安心」と歓迎している。 保育室は、展望浴場を改装した。同センターの安信祐治病院長は「福利厚生の充実の一環で赤字は覚悟している。働き続けられる方を増やしたい」と話していた。 昨年の診療報酬改定で、看護師一人が受け持つ患者数が少ない病院ほど保険点数が高くなるため、都市部の大病院も看護師確保に力を入れている状況。中山間地域は特に人材確保が難しくなった。同センターは昨秋から、奨学金制度も始めている。(衣川圭) (2007.4.3)
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