中国新聞


学童保育急増 あの手この手
東広島市、増設検討へ


 寺西、2年生までに制限/高屋西は多目的教室活用

 人口増が続く東広島市中心部で、放課後に小学三年までの児童を預かる学童保育「いきいきこどもクラブ」の利用希望が急増し、市が対応に追われている。市は新学期から西条町の一カ所で三年生を受け入れない方針で、高屋町の一カ所では学校の多目的教室を使う応急措置を取る。今後も利用増が見込まれるため、市は施設の増設を検討する。(治徳貴子)

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利用者が急増し、3年生を受け入れないことにした寺西のクラブ

 同クラブは共働きなどの家庭の児童を預かる施設で、市内に三十三ある。利用が急増しているのは、寺西小の児童が通う寺西と、高屋西小の児童が使う高屋西の両クラブ。中でも、小学校敷地内のプレハブ教室を使っている寺西では、定員五十五人に対して八十六人が利用を希望。しかし、市は「全員を受け入れると事故につながる」として、新学期から上限を二年までとし、三年の十八人は待機児童にした。

 一方、校舎の空き教室を使っている高屋西は、定員四十人に八十一人の希望があった。いったんは二年までとする方針を決めたが、保護者の要望を受け、本年度に限り、校舎の多目的教室を使ってしのぐことにした。

 市は昨年春から各クラブで定員の一・二倍まで預かる措置を取り、希望者全員を受け入れてきた。しかし、マンションラッシュが続く中、今後も利用希望の増加が予想されている。市生涯学習課は「利用者の増減を見ながら、施設の増設を検討する」としている。

(2007.4.3)


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