中国新聞


触法少年 5年で最多
福山東署管内で2006年


「遊び感覚」万引や自転車盗

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 福山東署管内で昨年一年間に補導された非行少年のうち、十四歳以下の触法少年が過去五年間で最多だったことが七日、東署と東部地区少年サポートセンターなどの調べで分かった。動機が安易で手口が単純な万引や自転車盗などが目立ち、犯罪の低年齢化が懸念されている。(赤江裕紀)

 東署などによると、二〇〇六年に補導された触法少年は百十六人。小学生は二十五人いた。内訳は、万引六十一人と自転車盗十八人を含む窃盗が八十九人で最多。放置自転車に乗り回すなどの占有離脱物横領が十四人、器物損壊が六人と続いている。

 東署の二上晴美少年育成官は「罪の意識が薄く、遊び感覚での犯行が多い」と分析。「様子のおかしい子どもには、地域の大人が声を掛けて」と呼び掛ける。

 また、非行少年の総数は五百二十四人で、昨年に比べ17%増えた。前年比で増えたのは〇三年以来。窃盗、傷害、恐喝といった刑法犯で補導した少年は四百九十八人。放火や傷害などが含まれる凶悪・粗暴犯は昨年より七人減の五十五人だった。

 東署は、広島県内二十七署の管内で最多の小中学校、高校計九十四校で、犯罪防止教室に力を入れる。また、調査結果は、東部サポートセンターだよりとしてまとめ、防犯団体を通して各町内会で回覧してもらう。

(2007.3.8)


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