中国新聞


子育てに地域力
竹原にふれあい館


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「たけはらふれあい館」の開館を喜ぶ岩本理事長(手前左から3人目)ら

 子育てに悩む親の相談や仲間づくりの場を提供する、民間の「たけはらふれあい館」が竹原市中央二丁目にオープンし、活動を始めた。「地域の人材を活用した子育て支援を」と、元教諭らがボランティアで開設。県によると、幼児から高校生までを幅広く支援する民間の複合施設は県内で初めてとなる。(筒井晴信)

 地元の建設会社が所有する空いていた鉄筋三階建て約六百平方メートルを無償で借りて活用する。一階には、幼児を対象に絵本や遊具を用意。親子の仲間づくりや情報交換の広場にした。指導員が子どもへの接し方も助言する。二階は、いじめや不登校などの問題に元学校教諭が無料で相談に応じるコーナーとした。

 三階では世代間交流イベントを計画。がん患者の在宅緩和ケアに取り組む団体や病院とも協力し、スタッフが面談する福祉相談の日も設けた。

 元中学教諭のふれあい館の岩本正則理事長(61)=同市吉名町=ら四人が「学校だけでは対応しきれない問題解決の手助けに」と、昨年十一月に準備を開始。ボランティア十一人と協力して三日、開館した。初日は約二十人が利用した。

 岩本理事長は「保護者への支援はもちろん、子どもの社会性を育てることで不登校問題解決につなげたい」と意気込む。

 月・金曜日は休館。子育てや教育などの電話相談も受け付ける。同館Tel0846(22)9100。

(2007.3.6)


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