中国新聞


最寄りの園で育児支援
岡山県が「マイ保育園サポート事業」


 岡山県は新年度から、四歳未満の子育て家庭や妊婦を対象に、最寄りの保育園や幼稚園で一時保育や相談などのサービスが受けられる「マイ保育園サポート事業」を始める。実施主体は市町村とし、県は経費の半額を補助する。都道府県では石川県に次いで二番目の取り組みという。

 対象は、在宅で四歳未満の子どもを育てている家庭や妊婦で計約四万九千人。住まいや職場の近くにある保育園や幼稚園を「マイ保育園、幼稚園」として登録する。子育て家庭には、市町村が一時保育の無料利用券を配布。登録園は、妊婦も対象にした育児相談やイベント案内などの情報を提供する。

 新年度は十九市町村の実施を見込み、当初予算案に六千五百万円を計上した。二〇〇八年度までに全二十七市町村でのサービス開始を目指す。

 県子育て支援課は「核家族化の進展で、育児や妊娠への不安を抱える家庭が増加傾向にある。登録園での交流を通じ、不安や孤立感の解消につなげたい」としている。(加納優)

(2007.3.3)


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