いつ遊ぶ三原の中2 育成市民会議調査 地域離れも顕著
青少年育成三原市民会議が、三原市内の小学五年と中学二年の家庭を対象にしたアンケート結果をまとめた。中二の四分の一は習い事や学習塾で週七日とも埋まる多忙ぶり。中二で「地域離れ」の兆しも表れ、同会議は「育成運動の再考が必要」と受け止めている。(石丸賢) 現代っ子の生活実態を探るために昨年十月、小五や中二の子どもがいる市内の千八百六十五世帯にアンケートを配布。子ども千七百二十九人、養育者千五百八十九人から回答を得た。 学習塾には小五の37・3%、中二の54・8%が通い、小五の76・7%、中二の80・9%は部活動や習い事をしている。塾や部活などで一週間が埋まっている子は、小五の1・5%に比べ、中二では28・7%に上った。 土・日曜日の遊び場(複数回答)は、小中とも「自分の家」が最多で「友達の家」が続く。三位以降は小五が「公園や広場」「学校の運動場」と地元志向を示し、中二は「ゲームセンターやカラオケ」「書店やビデオ店」と地域離れが目立つ。地域の居心地も中二の評価は小五より低い。 社団法人青少年育成国民会議(東京)が全国十カ所を選んだ実践調査研究の一環。三原市担当の安部哲夫独協大教授は「青少年育成も子育て支援も、鍵は地域力。中学生を地域づくりに引き込む工夫、仕掛けが要る」と指摘する。アンケート結果は三月、市内の校園長会議などで報告する。 (2007.3.1)
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