全19小に補助員や非常勤講師を配置 廿日市市は四月から、全小学校十九校に非常勤講師や教育補助員を配置して、いじめや不登校の早期発見につなげる広島県内でも珍しい「いじめ・不登校対策事業―いじめゼロ作戦」を始める。 生徒指導主事が学級担任を兼務していない学校には、非常勤講師を週十時間程度派遣し、授業を担当させる。その間、生徒指導主事は、いじめや不登校の問題に対応。近隣の中学校へ出向いて連携を強め、中学進学以降の不登校防止策も練る。 生徒指導主事が学級担任を兼ねる学校には、教育補助員を週二十時間程度派遣。欠席児童や家庭との電話連絡のほか、授業観察でいじめの兆候を見つけたり、児童の相談相手になったりする。 総事業費は約千五百十万円。学校図書館の運営に携わる読書活動推進員、市こども相談室などとも連携し保護者、教員、関係機関などで、いじめ・不登校未然防止連絡協議会(仮称)も設置する。 市の昨年度の不登校生徒、児童数は百七十四人、学校から市教委へ報告されたいじめは十二件あった。(岡田浩一) (2007.3.1)
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