中国新聞


託児、24時間
萩市が中国地方初の事業


 萩市は新年度から、夜勤を伴う保護者の子育てと仕事の両立を支援するため、市内の民間保育所に人件費などを助成し、二十四時間、乳幼児を預かる事業を始める。市によると民間保育園での先例はあるが、市の事業として二十四時間保育をするのは中国地方では初めて。

 市子育て支援課によると、四月から市の委託で二十四時間保育を予定しているのは恵美須町の日の丸保育園。午後六時から翌日の午前九時半までの夜間は保育士二人以上が常駐し、一歳から六歳までの乳幼児を最大六人受け入れる。

 保育料は一回につき二千円から三千五百円になる見込み。利用状況をみるため夜間は当面、週三日間実施する。

 市内の病院や福祉施設の看護師や職員から「夜勤中の保育所がほしい」との要望があった。市は少子化対策とともに、減少する看護師の確保が課題となっており、働きやすい環境づくりで看護師を呼び込む狙いもある。

 市は新年度一般会計当初予算案に、保育士の人件費など事業費六百六十四万円を計上。三月の市議会定例会に提案する。(永山啓一)

(2007.2.28)


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