中国新聞


周東病院 小児科継続へ
柳井 医師2人を2年間確保


 山口大からの派遣医師二人の引き揚げに伴い、今春から休止が濃厚になっていた柳井市の山口県厚生農協連周東総合病院小児科の存続問題で、山口県から医師二人を確保できるとの連絡が同病院にあったことが二十四日、分かった。休止から一転、小児科での診療を継続できる見通しとなった。

 県医務保険課からの連絡では、小児科を継続するための緊急避難措置として、山口大医学部救急医学講座(宇部市)と県立総合医療センター(防府市)から小児科医師を一人ずつ、四月から二年間派遣するとしている。

 条件として、柳井医療圏に休日・夜間診療所を開設するなど救急医療体制の整備を求めている。圏域では柳井市、平生、田布施、上関町が共同で二〇〇九年四月までに夜間診療所を設ける方針。経過措置として、柳井医師会が今年四月にも平日夜間の当番医制を始める計画があり、条件はクリアできそうだ。

 周東総合病院の守田知明病院長は「休止を覚悟していたが最高の連絡を受けた。引き続き行政、医師会との連携を深め、地域医療を守りたい」と話している。(持田謙二)

(2007.1.25)


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