中国新聞


ゼロ目標 朝食の欠食/給食の残食
光市教育開発研が提言


 ▽食育推進へ5項目に力

 光市内の小中学校教諭やPTA役員、市教委職員でつくる「市教育開発研究所」(所長・吉田師郎市教育長)は、小中学生の朝食欠食や給食の食べ残しをゼロとする目標を掲げた食育推進の提言をまとめ、市教委に報告した。

 「子どもの食育推進について」と題した提言で、「朝食」「孤食」「感謝」「マナー」「栄養バランス」の五項目に力を入れるよう求めた。二〇一〇年度末までに、昨年七月の小中学生アンケートで15・3%だった朝食の欠食をゼロに、52・5%が残すとした給食の残食もゼロとする目標を示している。

 野菜の摂取を一日二食以上とする目標も打ち出した。アンケートで20・6%が野菜を食べるのは一日一食以下と答えており、「家庭での献立を工夫することも大切」としている。マナー面でも「身近な大人が手本となる努力が必要」と、家庭に呼び掛けている。

 市教育開発研究所は、〇五年七月の食育基本法施行などを受け、子どもの食育推進部会を設置。昨年五月から九回の会合を重ねた。市教委の岡部敏雄教育次長は「目標の達成に向けて教職員へ提言の周知を図り、子どもや保護者の意識啓発につなげたい」と話している。(山瀬隆弘)

(2007.1.18)


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