子育て支援策 広島市調査 広島市が初めて実施した保育サービス満足度調査で、保育園を利用している保護者のほぼ四人に三人が、かぜや発熱で登園できない子どものための「病児保育」の充実を希望していることが分かった。日曜や祝日の保育を求める声も高く、女性の社会進出や雇用形態が変わる中、保育ニーズが多様化している現状が浮き彫りになった。(岡田浩平)
▽7割「費用負担してでも」 調査は、子どもが保育園に通う市内の約一万六千世帯から八百世帯を選び、昨年度末に郵送した。このうち四百十世帯から回答があり、回収率は51・3%だった。 保育園で「さらに費用負担してでも充実させてほしいサービス」は、医師の下で子どもを預かる「病児保育」がトップで71・8%。「日曜・祝日の保育」が35・3%で続いた。 児童福祉課は「看病のために休みを取りにくかったり、休日も働いている保護者の仕事や家庭環境に基づく要望」と分析。病児・病後児保育施設を本年度、二カ所増やして計七カ所に設け、唯一、施設のない東区でも委託先を探している。日曜・祝日保育も、二〇一〇年度までに各区一園の設置を目指して検討中という。 また、保育環境と内容についての質問では、午前七時半から午後六時半までの「保育時間」や、「給食内容・栄養指導」は九割弱が「満足」「まあまあ満足」だった半面、保育料や利用者のネットワークづくりは30%台と低かった。総合評価は、80・9%がおおむね満足という回答だった。児童福祉課は「引き続き調査し、子育て支援策の充実につなげたい」としている。 (2007.1.17)
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