中国新聞


食育推進へ数値目標
岡山県、07−10年度計画素案


■朝食・体重含む9項目

表「数値目標」

 岡山県は、県民への正しい食生活の普及を目的とする「県食育推進計画」の素案をまとめた。二〇〇七―一〇年度の四年間に、朝食の摂取率などの数値目標を掲げて取り組む。二十六日まで県民意見を募った上で、本年度内に策定する。(加納優)

 素案は、食育推進の柱として、(1)家庭での実践(2)幼少時からの習慣づけ(3)地域の食文化の継承C地域やボランティアとの協働による環境整備―を据えた。さらに、体験学習や人材育成、情報共有など六項目の基本方針を掲げた。

 数値目標は、毎日朝食を食べる小中学生を〇五年度の81%から86%に引き上げるなど九項目で設定した。達成に向けた世代ごとの取り組みをはじめ、家庭、学校、農林漁業者らの役割も提示している。

 国は昨年三月、食育基本法に基づく食育推進基本計画を策定。県はこれを受けて昨年十二月に食の安全・食育推進条例を定め、県計画の策定作業を進めている。


  食育 家庭や学校、地域を通じて食の大切さや栄養バランスなどを学び、健全な食生活を送る能力をはぐくむ考え方。朝食を取らないなど不規則な食事が子どもの成長に悪影響を及ぼし、牛海綿状脳症(BSE)など食の安全を脅かす問題が相次いだことも踏まえ、食育基本法が2005年7月に施行された。食育の施策推進を国や自治体の責務と位置付けている。

(2007.1.10)


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