中国新聞


児童クラブ時間延長
福山市、新年度から 平日午後6時まで


 福山市は四日、小学校の放課後児童クラブの平日の運営時間を新年度から三十分間延長し午後六時までにする方針を明らかにした。迎えに来る保護者らの要望を受けた措置で、長期休暇中の運営時間も延ばす。

 放課後児童クラブは、授業終了後に空き教室などで小学一〜三年の児童と障害児を市非常勤職員の指導員が預かる事業。現在、午後五時半までの平日の運営時間を三十分延ばす。土曜日は午前八時半から午後一時四十五分までで変えず、日曜、祝日は従来通り休む。

 長期休暇中は現在、月〜金曜が午前八時半から午後五時まで、土曜日が午前八時半から午後一時半までだが、新年度からは終了時間を開校時と同じにする。児童一人当たり月額三千円の利用料は変えない。

 学校周辺での不審者目撃情報が相次ぐ中、クラブの終了時に迎えに寄る保護者が増えている。こうした共働きの家庭などから、運営時間の延長を要望する声が出ていた。

 市内のクラブ数は七十四(七十五学区)で、三学区では開設されていない。未開設学区の保護者には設置を求める声があり、市は新規開設も検討している。

 市教委によると、本年度のクラブ利用児童は約三千五百人。小学一〜三年生の総数約一万三千六百人の四分の一強に当たる。旧四町を編入合併する前の二〇〇一年度は約千八百人で増加傾向が続いている。(野崎建一郎)

(2007.1.5)


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