中国新聞


園児の遊び 応援します
広島県立総合体育館が新プログラム


 体力づくり+協調性+主体性

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サンタ姿のスタッフと、体いっぱい遊びを楽しむ園児たち

 広島県立総合体育館(広島市中区)の指定管理者の県教育事業団が、幼稚園・保育園児の体力づくりと協調性、主体性を学べる新しい遊びのプログラムを開発した。十九日、PRのため、初めてのプログラム実施イベントを市内の四つの公・私立幼稚園の園児を対象に開いた。(梨本嘉也)

 プログラムは、県私立幼稚園連盟へのアンケートを基に、体力づくり▽社会のルールを学ぶ▽協調性と主体性をはぐくむ―の観点に配慮して四カ月がかりで開発。縄を飛び越えて、張り巡らせたゴムをくぐり抜けるなど九種類の遊びを組み合わせた「サーキットアドベンチャー」や、直径約一メートルの巨大ボールを四から五人で運ぶリレーなどのメニューを用意した。

 この日は、同体育館のグリーンアリーナで、年中と年長の園児約二百二十人がプログラムに挑戦。事業団職員や学生ボランティアなど四十三人に見守られながら、思い切り体を動かした。「子どもたちが楽しんでくれてほっとした」と企画した事業団の杉原真弓さんは手応えを感じていた。

 参加した基町幼稚園(中区)の佐々木尚美園長は「園内では運動量が限られるので、広い場所で走り回れると助かる」と評価していた。

 四月から同体育館の指定管理者となった事業団にとって、新プログラムは平日の利用促進という狙いもある。予約制で、単園か、複数の園で受け付ける。武道場やアリーナなど会場の広さやスタッフの数に応じてプログラムの料金を設定し、園側の予算に合わせたメニューの相談にも応じる。事業団Tel082(228)8451。

(2006.12.20)


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