中国新聞


学区外通学許可基準
「いじめ」を明記
三原市教委 来月から改正


 転校相談しやすく

 三原市教委は一月から、自宅がある学区外の市立小・中学校に通学する許可基準を改正する。新たに「いじめ」「不登校」などの理由を明記し、悩みを抱える家庭が転校などの相談をしやすくする。

 学区外通学を認める現行基準は、子どもの健康問題などに関する六項目。一月から新たに、いじめ・不登校などの事情(小中学対象)▽通学の利便性など地理的な理由(同)▽希望する部活動がない(中学のみ)―の三項目を追加する。

 いじめ・不登校について現行基準では、「市教委が特に必要と認めた場合」に当たるかどうかで審査している。過去五年間では、いじめを理由に二件の転校を認めたという。市教委は「悩みの受け止めを明確にし、家庭だけで抱え込まずに済むよう改正を決めた」と説明している。

 市教委は一月以降、市立小・中学に通う全員の保護者に新基準を通知する。(影戸豊)

(2006.12.19)


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