説明会まだ25%未満 広島市調査 保護者ら批判 来年度から二学期制を導入する予定の広島市立の小中学校百八十五校のうち、保護者に対して説明会を開いた学校は今月初旬で四分の一に満たない四十四校にとどまっていることが十八日、分かった。市教委が、この日あった市議会の文教委員会で明らかにした。(鴻池尚) 市教委が各校に聞き取り調査を実施。二学期制は全小中学校の約九割が来年度からの導入を予定し、保護者に通知しているという。しかし、保護者の一部からは「十分な説明もなく、導入を急ぐことに保護者は不安や不信感を募らせている」として、導入の見直しを求める声があがっている。 説明会を開いた学校が25%に満たないという報告に対し、文教委員からは「もっと早く説明すべきで、対応が遅れている」との批判が出た。市教委は各校に対して、来年二月までに年間カリキュラムを保護者に説明するよう指示している。 さらに、三学期制を基本にしている学校管理規則を来年度から、二学期制を基本にしながら三学期制も選択できる、と変更することを明らかにした。市教委指導一課は「全体の九割が二学期制に移行する実態にあわせた」と説明している。近く市教育委員会議に管理規則の変更をはかる。 (2006.12.19)
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