移転1年 交通の便向上 一日平均97人、前年比2.1倍
子育て支援の拠点施設「呉市すこやか子育て支援センター」がJR呉駅南側の商業棟に移転オープンし、一年がたった。駅やバス停が近くなり、交通の利便性が向上。利用者が増えている。 同センターは周辺町と合併したのを機に、昨年十月下旬に中央六丁目の市役所近くのビルから移転。週二回と毎月第三土曜日に親子で参加できる「子育てサロン」と、月―土曜日に自由に使える「交流広場」を主に実施している。 一日の平均利用者は今年十月が九十七人で、前年同月の四十六人に比べて二・一倍に増えた。年間利用者数は二〇〇四年度が一万五千九百八十三人、〇五年度は二万十八人、本年度は十月末で早くも一万四千九百四十四人を数え、このままだと二万五千人を超えて過去最高を記録しそうだ。 移転に伴い市体育館の駐車場は使えなくなった半面、公共交通機関が利用しやすい立地。市中心部に加え、呉線沿線の阿賀、広、天応のほか音戸、安浦、川尻など周辺部の利用者も徐々に増えているという。 近くの大型ショッピングセンターで買い物できる点も、人気の一つとなっている。昨年冬から長男と通う主婦広川智子さん(32)=呉市安浦町=は「電車が使えるので、とても便利。大勢のお母さんに出会え、悩みも相談できる」と笑顔を見せる。 名越隆博センター長(57)は「少子化、核家族化で、育児について相談できる人が身近にいなくなっている。親の仲間づくりの場としてもどんどん利用してもらい、育児の不安や孤立感を解消してほしい」と話している。(増田咲子) (2006.11.16)
|