広島市 あいりちゃん月命日に活動推進 事件繰り返すな 間もなく1年を迎える木下あいりちゃん事件を受け、広島市は13日の安全対策推進本部会議で、あいりちゃんの月命日にあたる毎月22日を、安全について取り組む「子ども安全の日」と決めた。悲惨な事件を繰り返さないよう、学校や地域でさまざまな取り組みを展開する。(鴻池尚) 名称については、二百七十一件の応募があった。「あい(愛)の日」などあいりちゃんの名前にちなんだ名称も寄せられたが、市民に見守り活動への参加を訴える趣旨が分かりやすいなどの理由から、「子ども安全の日」に決まった。 一周忌にあたる二十二日、あいりちゃんが通っていた矢野西小(安芸区)は「命の輝きの集い」を開き、生徒、保護者らが命の大切さについて考える。二十二日前後には、市内の全小学校が全校集会を開き、冥福を祈り、命の大切について考える機会を設ける。八幡小(佐伯区)は学年ごとに考えた防犯スローガンを発表し、伴東小(安佐南区)では、児童が図案を考えた防犯ワッペンをランドセルなどにつけて登下校するという。 本部会議後、PTAや自治会などの関係者を集めての連絡協議会もあり、秋葉忠利市長が「悲しい事件を風化させないよう、決意を新たにして安全対策に取り組みたい」とあいさつした。 (2006.11.14)
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