島根県教委 学力調査結果を分析 テレビやゲームの時間長く 島根県教委は、県内の小学三年〜中学三年の全児童生徒を対象に五月実施した一斉学力調査の分析結果をまとめた。中学一、三年を除き、目標の正答数に達した児童生徒の割合(達成率)が、大半の教科で全国平均を下回った。また全国と比べ、自主的な学習時間が短く、テレビやゲームの時間が長い傾向も浮かび上がった。 小学三、四年が二教科、小学五年〜中学一年が四教科、中学二、三年が五教科で、四万八千六百五十二人が受けた。 児童生徒の学年、教科別の達成率は56・0〜84・8%。多くの教科で県の目標としていた70%を上回ったものの、中学一、三年を除くと、十七教科中十五教科で全国平均を下回り、小学五年の理科、六年の算数、中学二年の理科では、5ポイント以上低かった。 合わせて実施した意識調査も分析。自分自身での学習時間について、「平日で一時間半以上」と答えた児童生徒の割合は全学年で全国の数値を下回り、中学二年では13・4%と全国(34・0%)の半分以下に。一方、休日にテレビやゲームを楽しむ時間は、小学校高学年以上で全国を上回った。 早寝早起きなど基本的な生活習慣と学力の関連性では、生活リズムの付いている子どもの方が学力の高い傾向にあることが分かった。 県教委は「学校へは各教科ごとなどの改善ポイントを示した。家庭での学習習慣や生活習慣について、家庭と協力しながら整えていく必要がある」としている。(和田木健史) (2006.11.6)
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