周南の浅谷さん、指導経験つづる 成長段階に応じコツ解説
周南市の学習塾講師浅谷昭子さん(41)が、子育て本「あきらめないで、お母さん」を出版した。十七年間の講師経験で培った育児アドバイスをまとめている。(山瀬隆弘) 幼児、小学生、中学生など時期に応じて章立てした。幼児期は「両手を使うと視野が広がり、集中力が高まる」「鉛筆を握るのがつらい子は勉強を好きになれない」とし、指先の訓練の重要さを強調している。 小学校時代は「学ぶ力の基礎固め」と位置づけ、荒れるケースもある中学生の保護者には「思わぬ性質や困った性格も成長の途中の姿。トレーニングで変身できる」と呼び掛けた。 浅谷さんが勤めるYESエグゼ教育グループ(周南市)は幼児の情緒安定や思考力向上などを目的としたコースもある。保護者と接するうち「家庭での簡単なトレーニングで子どもが落ち着く」と感じ、「塾生に限らず、地域の方々に伝えたい」と出版を決めた。 B6判、百六十七ページ。同塾の村岡ちづ子社長(55)と一千部を自費出版した。一部千二百六十円で、山口、広島、福岡県内の書店で販売。浅谷さんは「読んだ人が子育てを楽しむ一助になれば」と話している。 (2006.11.1)
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