広島経済大・比治山大 地域貢献アピール 深刻少子化 人ごとじゃない?
大学が主催したり、運営に参加したりする子育て応援イベントが二十九日、広島市安佐南区で相次ぎ開かれた。少子化に伴って「大学冬の時代」を迎える中、地域貢献を強化して存在感をアピールする狙いもあり、参加した親たちは「大学が身近になった」と喜んでいた。(山本洋子) 広島経済大ではイベント「ほわっと!ほっと!子育てリ楽(らく)ゼーション」があった。ヨガ講座や男性保育士による父親育児講座などの催しがあり、若い家族連れを中心ににぎわった。 同大の学生約五十人も参加し、地域で防犯活動などに取り組むグループのリーダーで三年下垣嗣郎さん(20)は「接触の少ない地域の大人とつながりを深めたい」と意気込んでいた。託児コーナーには広島文化短大や広島文教女子大で保育などを学ぶ学生も応援に駆け付けた。 家族四人で訪れた同区の会社員佐々木浩一さん(33)は「キャンパス開放型のイベントをもっと増やして」と望んでいた。 比治山大短大部(東区)は、安佐南区民文化センターで昔の遊びを紹介する「わ・あい」を初めて開いた。幼児教育科の約百四十人が縄跳びや銭太鼓などを披露し、親子ら約二百人は手拍子や掛け声で盛り上がった。 二年の小栗麻梨加さん(20)は「これまでは学校外の人たちに成果を発表する機会はなかった。どのように楽しんでもらうかが難しかった」と振り返っていた。 (2006.10.30)
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