中国新聞


中高生の過半数が飲酒
岡山県調査 「入手が容易」背景に


 岡山県内で飲酒経験のある中高生は55・1%と過半数を占めることが、県がまとめた「青少年の意識等に関する調査」の中間集計で分かった。二〇〇〇年の前回調査と比べ、18・3ポイントの大幅増となっている。

グラフ「岡山県内中高生の飲酒経験」

 調査は六、七月に県内の小中高生二千二百六十七人(小学六百三十人、中学七百四十八人、高校八百八十九人、回収率98・3%)を対象に実施。生活態度や学校生活などについて尋ねた。

 このうち、中高生の飲酒は「月一回以上飲む」7・5%、「何回か飲んだことがある」43・2%、「以前飲んでいた」4・4%―を合わせて55・1%が経験があると回答。「飲んだことがない」の41・7%を上回った。六年前の前回調査では飲酒経験者が36・8%、未経験者は62・8%だった。

 一方、小学生を含めて「飲酒を悪いことだと思う」は79・5%と前回から6・8ポイント増加。「悪くない」は8・8ポイント減の18・1%だった。「たばこを吸う」ことへの善悪観も同様の傾向を示し、中高生の喫煙未経験者は17・5ポイント増の82・2%だった。

 飲酒に対する規範意識の高まりとは逆に経験者が増えたことについて、県青少年課は「コンビニの増加や酒類商品の多様化など、青少年が手に入れやすい環境になってきた」と指摘。年度内に詳しい分析を加えた最終集計をまとめ、来年度以降の施策に反映させる。(加納優)

(2006.10.23)


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