中国新聞


障害児の夢かなえたい
広島国際大生、ボランティアグループ結成


 釣りや登山 希望を企画

 東広島市黒瀬学園台の広島国際大に在籍する学生三人がボランティアグループ「夢叶(かな)え隊」を結成し、障害のある子どもが希望する遊びをかなえる活動に取り組んでいる。一人一人の希望を聞き出して釣りや登山を企画し、一緒に楽しむのが狙い。メンバーは「活動の輪をさらに広げたい」と張り切っている。(小山顕)

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夢叶え隊の活動について話し合う左から田原知紘さん、田島さん、田原奨さん

 二年生の田原知紘さん(20)=西条町土与丸▽田原奨さん(19)=西条町下三永▽田島俊和さん(20)=八本松町吉川で、いずれも発達障害や身体障害の子どもとキャンプなどをする市社会福祉協議会のヤングボランティアスクールのスタッフだ。

 活動する中で、子どもたちが経験したい遊びをそれぞれ持っているのを知り、「スクール全体の活動としてでなく、一人一人の希望を個別にかなえたい」と六月に隊を立ち上げた。

 保護者からも聞き取り調査を行い、第一弾として八月下旬にバス釣りを企画。市内の高校二年と中学三年の男子二人を三原市の白竜湖に案内した。

 三人はさおや針を図解で示して、釣り方をアドバイス。引率した二人は三〇〜四〇センチサイズを釣り上げるなど、半日のバス釣りを満喫した。田島さんは「子どもたちが釣り上げた時は、うれしかった」と喜ぶ。

 現在は山登りを計画中という。三人は「多様な希望があるが、その分野の経験者がいないと実現しにくい。隊のメンバーを増やし、子どもたちの小さな夢を一つずつかなえていきたい」と意気込んでいる。

(2006.10.11)


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