広島市と海田町が規約改正 安芸区と海田町またぐ団地対象 広島市安芸区と広島県海田町にまたがる団地とマンションの住民が、子どもたちを距離の近い海田南小に一律に通学できるよう求めていた問題で、海田町議会は十日、児童二十人の通学を認める議案を全会一致で可決した。 この日の臨時会で、広島市と交わしている越境通学に関する規約の改正案を町が提案し、可決した。広島市議会は五日の本会議で規約の改正案を可決しており、越境通学の実現が事実上決まった。市と町は近く規約の施行日などを決める。 越境通学を求めていたのは安芸区矢野東二丁目と海田町南幸町にまたがる「緑彩の街」の住民や入居予定者計九十六人。住所が安芸区になる住民の子ども二十人が、約五百メートル離れた海田南小ではなく約二・四キロ離れた安芸区の矢野小の学区になるため、海田南小に通学できるよう請願書を七月に市議会に提出。市議会は五日に採択していた。 同町などによると、現在は海田町に住み海田南小に通う入居予定者の児童が四人いるため、同小の児童は実際には十六人増になる見通し。児童増によるクラス増の必要はない。 海田町は一九八一年、広島市との間で「緑彩の街」に隣接する幸崎団地(約四十世帯)の児童が海田南小へ通学できる規約を制定していた。今回は規約に「緑彩の街」の住所を加える。町教委は「保護者の要望に添えるよう事務手続きを急ぎたい」としている。(久保田剛) (2006.10.11)
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