中国新聞


言語・数理運用科を導入
2010年度から広島市教委 小学高学年と中学に


 ■近く特区申請

 広島市教委は二十五日、小学高学年と中学に新科目「言語・数理運用科」を、小学高学年に英語科をそれぞれ二〇一〇年度から全市的に導入する方針を明らかにした。科目設置の構造改革特区計画を近く内閣府に申請する。文部科学省によると、言語、数理科目を一体的に学習する科目の申請は全国で初めて。

 同日あった市教育委員会議で示した。国語・英語・算数・数学の要素を一体的に学ぶ「言語・数理運用科」は小学五年〜中学一年に年三十五単位時間、中学二、三年で年七十単位時間導入する。小学五、六年を対象にする英語科目は、年七十単位時間設ける。

 特区計画は二十九日の締め切りまでに申請し、認められれば、来年度に関連予算を提案する。モデル校数校を対象に導入、三年間の段階的導入を経て一〇年度から市内全校での実施を目指す。

 市教委は諮問機関「学校教育のあり方検討委員会」の最終報告に基づき、基礎的な学力向上などを目的に「ひろしま型カリキュラム」の策定を進めてきた。今回はその一環で、小中九年間の学習を二期に分ける「4・5制」の導入なども準備している。(鴻池尚)

(2006.9.26)


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