あいりちゃん、月命日の22日 見守り活動など実施 木下あいりちゃん事件を受け、子どもの安全対策を進めている広島市は十九日、あいりちゃんの一周忌となる十一月二十二日から月命日にあたる毎月二十二日を「子ども安全の日(仮称)」にすることを正式に決めた。各学校に安全確保の取り組みを呼び掛けるとともに、名称を公募する。(鴻池尚) この日、市役所であった市子どもの安全対策推進本部会議で決めた。悲惨な事件が繰り返されないよう、保護者や子どもの防犯意識を高める。 一周忌は、全百四十の小学校に対し、保護者が付き添って集団登下校し、朝会で冥福を祈るよう呼び掛ける。毎月二十二日には地域の見守り活動の一斉実施や防犯教室の開催、防犯ブザーの点検など各校の自主的な取り組みを求めていく。 市教委によると、あいりちゃんの父親も子どもの安全対策の充実を望んでおり、安全の日の設定を了解したという。 会議では、防災行政無線による見守りの呼び掛けを十月から安佐南区で試験的に実施することや、市発注の工事現場を子どもの見守り・緊急避難場所にするよう働きかけることも決めた。 二〇〇四年に女児殺害事件が起きた奈良市はすでに、毎月十七日を「子ども安全の日」としてパトロールなどしている。 (2006.9.20)
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