広島市、犯罪抑止へ基本計画案 広島市は犯罪抑止に向けて検討を進めてきた「安全なまちづくりの推進に関する基本計画案」をまとめた。子どもへの安全対策の充実などを盛り込み具体的な行動計画を年度ごとに策定することなどを明記している。十三日に市役所で開いた市安全なまちづくり推進協議会(会長・大久保隆志広島大法科大学院教授)に示した。 計画案は、協議会に七月示した骨子案を基に、委員や市民からの意見を加えて策定した。昨年十一月、安芸区で起きた木下あいりちゃん事件を受け、子どもへの安全対策の充実を求める意見が多く、学校と警察の連携の充実、店舗や車両への防犯ステッカーの張り付けなどのほか、住民からの専門相談機関への通報システム構築の検討などを追加した。 さらに、安全なまちづくりに向けて強い姿勢を示すため、行動計画を年度ごとに策定することや施策に必要な財源の確保を新たに明記した。 これに対し、協議会では「命の大切さについて子どもに語る機会を増やしては」「町内会に属さないことが多いマンションの住民をどう活動に取り込むかが課題」などの意見が出された。 市ではこの日の意見を踏まえて計画の最終案をまとめ、十一月上旬に開く推進協議会で承認を得たいとしている。(鴻池尚) (2006.9.14)
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