中国地方の公立小中高校の児童・生徒が二〇〇五年度に起こした暴力行為の件数は計二千六百七十八件。前年度の二千八百六十三件を6・5%下回った。 県別では、千六十五件と最多の広島が7・8%増え、五県で唯一、前年度を上回った。残る四県は岡山六百五十七件▽山口五百四十五件▽島根二百七十二件▽鳥取百三十九件―で36・2%から8・9%減った。 広島では、高校二百二十九件、小学校百十件でそれぞれ36・3%、27・9%増えた。組織的な対応が遅れた事例が目立ち、県教委は「小さな問題でも早い段階から丁寧に指導したい」とする。中学は七百二十六件と最多だったものの、1・1%減少した。 児童・生徒千人当たりのいじめは、山口二・五件▽岡山二・二件▽島根一・七件▽広島一・二件▽鳥取〇・六件―の順。国立、私立を含む高校の不登校は広島千四百十七人▽岡山千三百五十人▽山口四百七十四人▽島根三百九十七人▽鳥取三百二十人―だった。(村田拓也) (2006.9.14)
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