広島市西区己斐地区、来月運行を申請 ■デマンド方式 中国地方で初 広島市で地域路線バス「ボン・バス」を運行するエイチ・ディー西広島(西区)は十一日、西区己斐地区の西広島駅―大迫団地を結ぶバスを己斐上中学に立ち寄ることができるように中国運輸局に認可申請した。登校する生徒の安全を守る狙いで、要望があった場合に限って運行するデマンド方式を採用。十月二日運行を目指す。安全確保のためデマンド方式を採用するのは中国地方で初めてという。 計画では、従来の路線から約五百メートル離れた同校の正門近くに停留所を新設。降車のみに限り、利用者が車内で要望すれば、従来のコースを外れて同校に立ち寄る。午前七時二十五分から午後五時の間に西広島を始発するバスが対象で、地域住民も利用できる。 同社によると、同校の生徒数人がバスを利用、住民からも要望があり申請した。同運輸局によると、昨年十一月の木下あいりちゃん事件以来、子どもの安全対策のため事業者の協力で路線バスの増便やバス停増設などは増えている。自動車交通部は「地域の利用実態にあったやり方で注目している」としている。(西原太) (2006.9.12)
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