中国新聞


小学校で暴力 大幅増52件
岡山県教委 2005年まとめ


 二〇〇五年度に岡山県内の公立小学校で起きた暴力行為は五十二件で、前年度に比べ十八件(52・9%)増えたことが、県教委の調査で分かった。五十件を超えたのは一九九九年度の九十五件以来で、うち半数を「児童間の暴力」が占めた。

 県内四百四十一の公立小学校を対象に調べた。暴力行為の形態別内訳は「児童間の暴力」が半数の二十六件(前年度比44・4%増)で最も多く、「器物損壊」が二十三件(同283・3%増)、「教師への暴力」が三件(同57・1%減)だった。

 児童の暴力行為件数は九〇年代後半をピークに減少傾向にあり、二〇〇〇年度以降は二十―四十件台で推移していた。一方、いじめの発生件数も〇五年度は百三十七件(同34・3%増)となり、過去七年間で最多だった。県教委指導課は「個々を大切にする教育の充実を再徹底する必要がある」としている。(加納優)

(2006.9.6)


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