中国新聞


隠岐病院に産婦人科医1人着任
週5日 外来診療を再開


 常勤の産婦人科医師が不在となっている島根県隠岐の島町の隠岐病院で、静岡県の産婦人科医師が常勤することになり二十三日、着任した。二十四日から週五日の外来診療を再開する。中止されている院内出産については、病院を運営している隠岐広域連合は「複数体制が望ましい」として再開は未定。

 着任したのは、静岡県御殿場市の病院に勤務していた船津雅幸さん(52)。報道などを通じて隠岐病院の状況を知り、今月一日、病院長に赴任を申し出た。十一月からは県立中央病院(出雲市)から複数の医師の派遣が決まっているため、任期は十月末まで。

 隠岐病院の産婦人科は常勤医の不在以降、県立中央病院の医師による週一日の外来診療としてきたが、週五日を通しての診療と、夜間の救急外来や入院に対応できるようになる。

 隠岐病院は常勤産婦人科医師が確保できなくなったため、四月中旬、院内出産への対応を断念。その後、県が新たに医師一人を確保し、十一月から複数の常勤医師の派遣を受けて再開するとしていた。妊婦は現在、本土に渡って出産している。  隠岐広域連合は二十三日、医師派遣を前倒しし院内出産を早期に再開できるよう、県に要望した。(和田木健史)

(2006.8.24)


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