島根県 一斉学力調査 算数・数学 個人差も拡大傾向 島根県教委は、県内の小学三年〜中学三年の全児童生徒を対象に五月実施した一斉学力調査の結果(速報値)をまとめた。算数、数学では、学年が上がるにつれ理解度が下がり、個人差も広がる傾向にあることなどがあらためて明らかになった。 小学三、四年が国語と算数、小学五年から中学一年が理科、社会を加えた四科目、中学二、三年は英語を含む五科目(中学生は数学)で、計四万八千六百五十二人が受けた。学年、教科別に、県全体と市町村別の平均正答率、目標正答数を達成した児童生徒の割合(達成率)などを出した。 おおむね正解も含めた算数・数学の正答率の平均は、小学三年の86・0%に対して中学三年では56・9%に。達成率も小学三年84・8%から中学三年60・9%となった。 特に中学三年の数学では、正答率三割以下が18・5%、四〜九割も一割ごとに14・3―10・1%が分布するなど、生徒間の理解度のばらつきが顕著に。二〇〇三年度の抽出学力調査と同様の傾向で、引き続き課題として浮き彫りになった。 県教委は十月上旬をめどに、詳細な分析や全国との比較、結果の要因や背景などをまとめ、公表。児童生徒の指導や、教職員の指導力向上などに役立てる。(和田木健史) (2006.8.16)
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