尾道の商店街と保護者 思いマッチ 1日から 中国地方初の試み
尾道市中心部の本通り商店街で八月一日、空き店舗を活用した学童保育事業がスタートする。地域ぐるみで取り組む子育て支援策と、空洞化が進む中心市街地の活性化策という合わせ技。厚生労働省によると、空き店舗で実施する放課後児童クラブは全国で十八カ所目、中国地方五県では初の試みとなる。(坂井幸) 運営するのは、育児支援に取り組む特定非営利活動法人(NPO法人)「ぷれいすくーるめいび」(三宅明美理事長)。木造三階建てで、延べ床面積約五十平方メートルの空き店舗に入居し、施設は「街なか保育ちろりん」と名付けた。 スタッフ二人が常駐し、小一〜三年の約十人を対象に夏休み中は午前八時半から、通常は放課後から午後六時まで預かる。子どもたちは宿題をしたり、スタッフの引率で近くの尾道商業会議所記念館広場で遊んだりして過ごす。保護者負担は一カ月五千円(夏休み中は一万円)となる。 学区内の土堂小には放課後児童クラブがなく、学童保育を望む保護者の要望を聞いた三宅理事長が一年前から準備を進めてきた。六月末現在で空き店舗率が15%の商店街側も、商都・尾道の再生につながると歓迎。月額三万五千円という格安の賃貸料での契約にこぎつけた。 土、日曜には買い物客らを対象とした育児相談や、幼児一時預かりも計画する三宅理事長。「子育てをみんなで支え合う拠点とし、地域の活性化にも貢献したい」と意気込んでいる。に考えることができる」と話している。参加無料。問い合わせは小笠原さんTel082(292)6200。 (2006.7.26)
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